こんにちは。なかやんです。
今回、2020年3月26日にSwitchでリリースされた「One Step From Eden(ワンステップフロムエデン)」をプレイしたので、感想・レビューを書いていきます。
「One Step From Eden」ってどんなゲーム?
「One Step From Eden」はThomas Moon Kangさんという方が開発した、いわゆるインディーゲームです。
Switchのダウンロード配信及びSteamで提供されています。
最大の特徴は、ロックマンエグゼのようにタイルを移動しながらスペル(ロックマンエグゼでいうチップ)を用いて戦うゲームシステムです。
これにいわゆるローグライクの要素を加えることで、高難易度のアクションゲームとして成立させており、シンプルながら奥の深いゲームとしてリリース当初から一部のゲーマーから注目されていました。
ロックマンエグゼ×ローグライク
本作品は、全8つからなるステージ(1つのステージはさらに7つのエリアに細分化されている)をロックマンエグゼのバスティングバトルのような戦闘をひたすら続けて、Edenを目指すというストーリーになります。
戦闘には様々な効果をもつ「スペル」を用いたり、パッシブで強化効果が発動する「アーティファクト」をうまく活用しながら、先に進めて行くことになります。
スペルやアーティファクトは戦闘終了後に入手することができたり、ステージ上にあるショップを通れば購入することができます。
ただし、これらは完全にランダムにドロップするため、一回のプレイでどのスペル・アーティファクトが手に入るかは運任せになります。
ここにローグライク要素が大きく関わってきます。ゲームオーバーになればまた最初のステージからやり直しなので、ラスボスをクリアするのにある程度の運も必要になります。
特に各ステージの最終エリアに配置されているボスは、攻撃パターンを覚えなければ攻略することはほぼ不可能なくらい強力です。
どのスペルやアーティファクトをとり、どう言ったデッキを組むかはプレイするごとに変わってくるので、ここが「One Step From Eden」のもっとも面白い点だと思います。
無限に広がる戦略性
スペルの数は200以上、アーティファクトの数も100近くと、これだけで圧倒的な戦略性であるのにも関わらず、「One Step From Eden」は、プレイするキャラクターごとに異なる特性を持っています。
さらにショップではスペルを強化することができるのですが、これも3種類の派生があります。
理想的なデッキを完成させるためには、時として戦闘後にドロップするスペルを取らない、デッキ圧縮の考え方も必要になってきます。
つまり、無数にある選択肢の中からもっとも理想的なデッキビルドを行う必要があります。
このゲーム自体はエンディングまで1時間程度でたどり着くことができるのですが、そこまでの道のりが無数に用意されているのが、ローグライクとしての完成度を高めています。
どこか懐かしいBGMと、ドットグラフィック
ステージごとにBGMが用意されており、これがロックマンエグゼを意識したようなデザインのBGMになっています。
また、戦闘時のキャラクターはドットで描かれており、これらのどこか懐かしいデザインと全く新しいゲームシステムがこのゲームの独特の魅力となっています。
あまりにも高い難易度
一度戦闘が始まると、リアルタイムで戦い続けないといけないので、いま手元にあるスペルがなんなのか、敵の位置がどこで次の攻撃がどこにくるのか、常に考えながら戦うことを強いられます。
さらにこのゲームにはダメージを受けた後の無敵時間がないので、攻撃が避けられないと一方的にダメージを負うことになります。
回復手段も限られているため、なるべくダメージを受けないように攻略ルートも考える必要があります。
ローグライクに不慣れな人は心が折られる難易度です。
僕は初めて全クリするまで合計8時間くらいやり直しました。
逆にいうとボスの攻撃パターンと強いスペル・アーティファクトさえ覚えてしまえば、全クリ自体は難しくないかもしれません。
ただし、スペルの効果は戦闘中は確認できないので、何回もプレイして絵柄と効果を覚える必要があります。
一見シンプルながら無限の遊び方がある良作
「One Step From Eden」は一見シンプルなゲームシステムながら、プレイするたびに変わる多様な戦略性と、生半可ではない難易度から完成度の高いローグライクとなっています。
ストーリーはあってないようなものですが、ストーリーの希薄さはローグライクではままあることなので、仕方ないかなと思います。
デッキビルドを考えたり、何回も試行錯誤を繰り返しながら、ラスボスを倒せた時の達成度はひとしおです。
サクッとプレイできる手軽感も周回プレイを助長します。
難易度は高いですが、ハマる要素が多いゲームなので、興味がある方はぜひプレイしてみてください。