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【PS4】「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」の感想・レビュー。シリーズファン垂涎の追加シナリオ【RPG】

こんにちは。なかやんです。

今回、2019年10月31日発売の、「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」をクリアしたので、感想・レビューを書いていきます。

総プレイ時間は約115時間です。

なお、僕はいわゆる無印の「ペルソナ5」はプレイ済みで、こちらとの比較も書いていきます。

ネタバレがありそうな箇所については、「始まり」と「終わり」に「注意書き」を入れます。

「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」ってどんなゲーム?

「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」は、2016年に発売された「ペルソナ5(無印)」のリメイク作品です。

ペルソナシリーズはこのようなリメイクやスピンオフを出すのがもはや定石となっており、ブランド展開がとてもうまい作品です。

ちなみに無印は2017年に全RPGを対象とし行われた、ファミ通の「RPG総選挙」で1位となっています。

ドラクエやFFなどを抑えて、全RPGの中から1位になったってすごすぎませんか?

海外からの評価も高く、ストーリー、戦闘、BGM、どれをとっても一級品の作り込みとなっています。

僕はこの作品の戦闘BGMが全ゲームの中でも特に好きで、戦闘BGMにボーカルがゴリゴリ出てくるのもペルソナシリーズ(3以降)の特徴です。

そんな無印にさらにシナリオが追加されたのが、「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」です。

あくまで続編ではなく、コンテンツの追加&プレイのしやすさが強化された作品になっており、無印をプレイしたことのない方はもちろん、僕のように無印をプレイ済みの方でも楽しむことができます。

ケレン味溢れる戦闘演出

ペルソナシリーズの面白さは戦闘の痛快さ、派手さなのですが、「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」ではそれが一段と強化されています。

特定の条件下で仲間同士がタックを組んで敵に大ダメージを与える「Show Time」が追加され、戦闘がやりやすくなりました。

中には無印プレイ済みの方には感涙ものの「Show Time」もあります。

細かい戦闘システムについては割愛しますが、敵の弱点をつきながら、一気に殲滅していく、ちまちま敵を倒していくターン制RPGの概念を打ち破るようなこの戦闘システムを体験すると、「ペルソナやってるなー」と思います。

戦闘画面もデザインが凝ってて好き。

特定のコープストーリーが大幅に変更

「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」では、「正義」のコープ(※)、「明智吾郎」に関するコープストーリーが大幅に変更されています。

明智くんのコープストーリーは無印では勝手にランクアップしていったのですが、今回は積極的に彼に関わっていかないとランクを上げることはできません。

これが何を意味するのかは、実際にプレイして確かめていただきたいです。

※コープ…協力者として、主人公を助けてくれる人。ランクが上がることで様々なメリットがある。ランクを上げるにはギャルゲーのルートみたいに何度もその人物に接触する必要がある。

その他、戦闘が有利になる新要素が追加され、快適なプレイが可能に

地味にありがたい変更点が、アクセサリー(装備品)にスキルが付与されるようになった点です。

さらに、パレス(ダンジョン)探索の新要素として、「イシ」というものが追加され、この「イシ」を集めることで、強力なアクセサリーにすることができます。

これらのアクセサリー強化により、味方が本来使えなかったスキルが使えるようになるなど、戦闘が格段に快適になりました。

また、ペルソナが固有の特性を持つようになったのも、新しく追加された要素で、スキル使用時のSP消費量が少なくなる特性があったり、ダンジョン攻略がやりやすくなりました。

このように、ゲームバランスを大きく崩さないまでも、攻略がやりやすくなる新要素が多数追加されており、無印プレイ済みの方はその快適さに驚くことでしょう。

新シナリオ「3学期」

無印ではプレイできなかった幻の「3学期」が追加されているのが、無印と「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」の最大の違いです。

とってつけたようなシナリオではない

あからさまな追加コンテンツではなく、あくまでストーリーの延長線上としての追加シナリオだと思いました。

無印未プレイの方はもちろん、すでに無印プレイ済みの方もすんなり入り込めるようになっています。

コープランクを上げやすくなった

ペルソナ5はダンジョン攻略に期日が設けられており、期日までにコープなどの人間関係を上げたり、ダンジョン攻略をしたり、人間パラメータを上げるなど、割と考えて行動しないといけません。

2学期までしかプレイできない無印では、全てのコープランクをMAXにするのは相当難しかったのですが、3学期が追加された「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」では複数のコープランクをMAXにすることがやりやすくなりました。

それでも僕は全てのコープをMAXにはできませんでしたが…

コープのストーリーは感動的なものが多く、MAXにするメリットが複数あるので、できる限り多くのコープをランクMAXにしたいところなので、純粋にプレイできる日数が増えたのは嬉しいところです。

僕が特に好きなコープ、「死神」の武見先生。

ここから先はストーリー上のネタバレがあります。

無印未プレイの方は見ないことを推奨します。

新シナリオは明智くんのファン感謝祭

無印では死亡する明智吾郎ですが、特定の条件を満たすと3学期で再びパーティーに加わります。

しかもペルソナは「ロキ」、コスチュームも当時のものとなっており、「ブラック明智くん」がそのままパーティーに加わる感じになります。

僕はブラック明智くんが好きなので、この追加シナリオはめちゃくちゃ嬉しかったです。

敵だったキャラが味方になるのって人類みんな好きな設定ですよね?

ジョーカーと明智くんの「Show Time」は必見です。

明智くんのストーリーは前述の通り、コープストーリーも含めて大幅に変更されており、「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」は明智くんのためのゲームと言っても過言ではないと思いました。

真エンディングへの必須フラグではないらしいのですが、ぜひ正義のコープランクを「8」まであげた状態で、シドウパレスでの明智くんとの戦闘を迎えて欲しいです。

正義のコープランクを上げることで、明智くんとタイマンも…?!

絶対に無印よりも明智くんのことが好きになるはずです。

「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」の疑問点

ここからは、プレイして見て僕が感じた疑問点というか、これはどうなの?と思った点を書いていきます。

引き続き、若干のネタバレが含まれます

ネタバレあんまり気にしないという方はお読みください。

新キャラ「芳澤かすみ」の加入が遅すぎる件

「芳澤かすみ」はイベント戦闘で何回か使えるのですが、正式にパーティーに加わるのは3学期からになります。

3学期は物語の最終盤なので、実質使えるのはかなり短い期間ということになります。

新キャラでデザイン(ペルソナ含め)も結構好きだったので、少し残念です。

ジョゼというキャラが最後まで謎だった

メインストーリーにはほとんど絡んでこない新キャラ「ジョゼ」が「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」で追加されました。

ジョゼは人間とはなんたるかを勉強するために、メメントス内を探索し、主人公を助けてくれるキャラなのですが、僕はプレイしていて結局このジョゼがなんだったのかよくわかりませんでした…(もしかしたらイベント全部見れてないのかも)

伏線の回収など細かい設定に非常に凝っているペルソナ5だからこそ、このジョゼというキャラクターに少し疑問を抱きました。

これが真エンド…?

真エンドは、明智くんや芳澤かすみ、またこちらも新キャラの丸木拓人が大きく絡むのですが、「え?これで終わり?」と少し置いてけぼりを食らいました。

僕が見たのは本当は真エンドではなく、もしかしたらもっと違うエンディングがあるのかと、終わった後攻略サイトを見ましたが、特に見つからず…

ペルソナ4の真エンディングも割と見つけづらかったので、もしかしたらみんなが気づいていないエンディングが用意されているのかも…

ネタバレは以上となります。

フルプライスは強気なのか?

「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」はフルプライス(9,000円)という強気の価格設定で、Amazon等のレビューでもボロカスに叩かれています。

ですが、やりこまなくてもほぼ確実に100時間は超えるボリュームなので、「エンタメ料」に換算すればそこまで高くないかと思います。

特に無印も未プレイ、という方であれば確実に心に残るゲームになるでしょう。

ちなみに、無印は2020年3月まで、PS Nowで無料でプレイ可能です。

これだけストーリーが作り込まれ、戦闘システムも飽きが来ず、BGMが作品全体を盛り上げるという高品質が揃っており、それが100時間以上も続く、まさに満漢全席のようなゲームを作り上げたスタッフに感謝したいです。

無印未プレイの方も、プレイ済みの方も、このピカレスク・ジュブナイルを楽しんでほしいと思います。